卵巣の中にどれぐらい卵子が残っているかを示すAMH値ですが、AMHの回復は不可能とされています。一方で、生活習慣の見直しによりAMH低下のスピードは抑えることが出来るかもしれません。
今回は、AMH値減少の原因と対策をご紹介します。
肥満だとAMHは減少しやすい
太っている人のAMH値は、太っていない人の65%~77%という報告があります。
肥満の人に多いレプチンというホルモンがAMHを低下させるのです。
肥満とはBMI(ボディーマスインデックス)が25以上の状態のことを言います。
肥満は、AMH値の低下だけでなく、排卵障害や胚の質の低下を招くとも言われています。
AMH値が低くて肥満の状態にある人はダイエットをして下さい。
痩せて、AMH値の低下スピードを抑えることが出来れば、妊活に取り組める期間も長くなるかもしれません。
ちなみに、私は先日のAMH値検査で、AMH値が実年齢よりも12歳上の40歳程度だということが分かりました。
実は私は20歳の頃、とても太っていて身長が155cm、体重67kgを維持していた期間が2~3年ありました。
今となっては分かりませんが、肥満だったこともAMH値が低かったことの原因になっているような気がします。
※BMIの計算式・・・BMI = 体重(kg)÷(身長m)²
(ご参考)
身長 | 体重 | BMI | |
20歳の頃の私 | 155cm | 67kg | 27.89 |
現在の私 | 155cm | 50kg | 20.81 |
喫煙によりAMHは低下する?
喫煙はAMH低下の原因のなると言われているので、妊娠希望者の禁煙は必須です。
(禁煙が必須なのは、AMHが低下するだけが理由ではありませんが…)
基本的にAMH値は回復しないと言われていますが、ヘビースモーカーだった方が禁煙後にAMH値検査をすると、1年前の数値と比べて2.95→5.38になったというお話を聞きました。
喫煙者で低AMHと診断された方は、AMH値の回復可能性があるかもしれません。禁煙をして、一年程度間をあけて再度検査をしてみて下さい。
(AMH値と喫煙は関係ないとする説もあります…)
カフェインの取り過ぎはNG
コーヒーなどのカフェインが含まれる飲料も、AMH低下原因になると言われています。
1日2杯程度であれば、問題ありませんが5杯以上飲まれる方はルイボスティーなどのノンカフェインドリンクに変更しましょう。
私も、妊活中にカフェインが良くないと聞いて、最近ルイボスティーを飲み始めました♪
初潮年齢が低いとAMH値が低い
初潮年齢が13歳未満の場合、AMHが低くなりやすく閉経が早くなる可能性があると示唆された研究論文があります。初潮が早いとなぜ卵巣機能が低下するのかは明らかになっていません。
ピル使用中の人はAMH値が低くでる
ピルを使用中の方がAMH検査をすると、低AMH値となります。
これは一過性のもので、ピル使用中のAMH値検査データは役に立ちません。
一部病院では、ピル使用中患者のAMH値検査は実施していないようです。
今、ピルを使用中の方は、ピルを止めて1か月程期間を開けてから検査をするようにしましょう。
AMH値低下を抑制する方法まとめ
AMH値が低下する原因を5つご紹介しましたが、AMH値を守るために気を付けるべきことは以下の3つです。
・標準体重を目指す(肥満にならないようにする)
・喫煙を辞める
・カフェインの取り過ぎをやめる
この三つは、健康の為にも気を付けて下さい。