先週、初めて確定申告で医療費控除をしました!
(これまではふるさと納税ぐらいしかしていなかったので、ワンストップ納税制度を使い、確定申告を避けていました。)
今年は、歯の治療(銀の詰め物をセラミックに変える治療等)や、目の治療(視力矯正をするためのオルソケラトロジー)をしていたこともあって、保険適用外の医療費が数十万円かかっていました。
また、これから不妊治療にもお金がかかると、来年も確定申告が必要になります。今年はその予習気分で書類を作成して、税務署に持っていきました。
医療費控除をすると、年収と費やした医療費に応じて還付金が返ってきます。
そこで思ったのが、「不妊治療費助成金や不妊検査助成金を利用すると、医療費はかなり抑えられるんじゃないか」…ということでした。
というわけで、医療費控除と不妊治療費助成金と不妊検査助成金を使うとどのぐらい節約ができるのか計算してみました!
医療費控除・不妊治療費助成金・不妊検査等助成金とはなにか?
まずは、医療費控除・不妊治療費助成金・不妊検査等助成金それぞれを簡単にご説明します。
○医療費控除
1年間で支払った医療費を、課税対象となる所得から引くことが出来る制度です。簡単に説明すると、医療費の一部が還付金として返金される制度です。
○不妊治療費助成金
体外受精・顕微授精にかかる費用を1回30万円まで自治体が女性してくれる。(対象者の所得制限や助成の金額は自治体によって多少異なる場合があります。)
○不妊検査等助成金(東京都のみ)
不妊検査、薬物療法、人工授精等に掛かった費用を一部(5万円まで)助成してくれる。
これらの3つの制度を使うと数十万~人によっては100万円以上の出費が抑えられます。
医療費控除と不妊治療助成金は併用できるのか?
結論から言うと、医療費控除と不妊治療費助成金の併用は可能です。
但し、申請する医療費控除の金額に、助成金分を含めることは出来ません。
流石に、助成金を受け取っておきながら、助成された医療費も控除の対象にするということは出来ないということですね。
医療費控除と不妊治療費助成金でいくらぐらいお得になるの?
東京都では、2019年度より不妊治療費助成金が受け取れる対象の世帯年収が905万円に引き上げられます。
★詳しくはこちらの記事をご覧ください。
所得規制の引き上げは4月以降からなので、今回は世帯年収(所得)が730万円の夫婦が年間100万円の不妊検査・不妊治療費をかけた際の節約シミュレーションをしたいと思います。
<ある夫婦の設定>
・世帯年収(所得額):730万円(夫の収入のみ、妻は専業主婦)
・今年から不妊治療を開始した
・不妊検査、治療にかかった費用:100万円(そのうち80万円程度が体外受精にかかった費用)
・東京都在住(不妊検査等助成金が受け取れる)
<節約できる金額>
・不妊治療費助成金:30万円
・不妊検査等助成金:5万円
・医療費控除による還付金:10万3500円
合計45万3500円
お住まいの都道府県や、共働きかどうによっても、助成金や医療費控除の額は変わってきますが、条件次第では45万3500円も節約ができることが分かりました。
医療費控除と不妊治療費助成金の併用についてまとめ
・医療費控除と不妊治療助成金は併用が出来る
・医療費控除に助成金で受け取った治療費は含めない
・条件次第では年間40万円以上の節約が出来る
不妊治療は精神的な負担だけではなく、経済的な負担も大きい治療です。
でも、100万円かけて、40万円以上が還付・助成されて実際の手出し費用が60万円以下になることを考えると、前向きに治療に取り組めますよね。
不妊治療をするクリニックから、助成金の申請については積極的に案内がありますが、医療費控除については案内をしていない病院も少なくありません。
自分でしっかりと調べて、医療費控除や助成金などは上手く活用をしながら、少しでも負担を減らせるように工夫してみて下さい。